令和7年度 ZEH+選択要件「②高度エネルギーマネジメント」要件確認
最終更新:
1.対象機器・サービス
以下のいずれかのゲートウェイを利用する NextDrive HEMS サービス「Ecogenie⁺」ならびにリブランディングサービスについて要件確認を行なっています。
① NextDrive「Cube J」
② NextDrive「EDGE」
③ NextDrive「Atto」
2.確認要件
以下の文書に記載されている、要件に基づき適合性を確認しています。
「令和7年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業及び集合住宅の省CO2化促進事業)」公募要領 |
3.要件適合確認
公募要領には、「②高度エネルギーマネジメント」の要件として以下の通り記載されています。それぞれの項目に対する要件適合状況は(1)~(4)に記載の通りであり、一定の条件下で必要な要件を満たしています。
ZEH+ の選択要件(公募要領 P45 より抜粋)
❷高度エネルギーマネジメント
HEMSにより、太陽光発電設備等の発電量等を把握した上で、住宅内の冷暖房設備、給湯設備等、省エネ設備等を制御可能※3であること。また、以下の要件を満たすこと。
1)「HEMS、冷暖房設備及び給湯設備」、並びに、「蓄電システム、燃料電池システム、充放電設備
(V2H設備等)、 充電設備(設置する場合)」について、いずれもECHONET Lite AIF仕様に適合
し、認証を取得しているもの※1※2を設置すること。
2)冷暖房設備及び給湯設備等(蓄電システム、燃料電池、充電設備又は充放電設備を設置する場合
には、これらの設備を含む) について、P48「APPENDIX ECHONET詳細規定のReleaseバー
ジョン」記載のReleaseバージョン以上の機器を設置すること。
3)補助対象住宅に設置するHEMSはP46 ~P49記載の①~⑥の要件を全て満たすこと。
(注)HEMSの表示項目の名称設定も完了して事業完了日となります。
※1 ECHONET Lite AIF認証の取得を基本とするが、ECHONET Lite認証を取得した上で、相互接続
性については自己確認(P48の⑥参照) での対応を可能とすることを含めて判断します。
※2 全館空調システム等の住宅に一体化した空気調和システムであって、かつ、ハウスメーカー、工
務店等の独自仕様であるもののうち、 他社で利用することが想定されないシステムの場合、当該
システムについては、HEMSとの相互接続性の自己確認(P48の⑥参照) での対応を可能と
します。
※3 充電用コンセント・充電用コンセントスタンドに関しては制御対象外となります。
要件適合状況(1)
「HEMS により、太陽光発電設備等の発電量等を把握した上で、住宅内の冷暖房設備、給湯設備等、省エネ設備等を制御可能※3であること」
以下の通り、弊社機器・サービスは要件を満たしています。
① 太陽光発電設備等の発電量等を把握
以下の通り、各種設備の発電量等を HEMS アプリにて把握可能です。
太陽光発電設備 | 燃料電池(エネファーム等) | ||
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
蓄電システム | 充放電設備(V2H 充電設備等) | ||
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
② 住宅内の冷暖房設備、給湯設備等、省エネ設備等を制御可能
以下の通り、冷暖房設備、給湯設備等、省エネ設備等を HEMS アプリにて制御可能です。
冷暖房設備 | ハイブリッド給湯器 | ||
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
電気ヒートポンプ給湯器 | 瞬間式給湯器 | ||
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
蓄電システム | 充放電設備(V2H 充電設備等) | ||
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
要件適合状況(2)
「HEMS、冷暖房設備及び給湯設備」、並びに、「蓄電システム、燃料電池システム、充放電設備(V2H設備等)、 充電設備(設置する場合)」について、いずれもECHONET Lite AIF仕様に適合し、認証を取得しているもの※1※2を設置すること。
弊社機器は AIF 認証を取得しています。以下(4)の⑤に詳細を記載しています。
要件適合状況(3)
冷暖房設備及び給湯設備等(蓄電システム、燃料電池、充電設備又は充放電設備を設置する場合には、これらの設備を含む)についてP48「APPENDIX ECHONET詳細規定のReleaseバージョン」記載のReleaseバージョン以上の機器を設置すること。
本要件は HEMS と接続する各エネルギー設備に関する要件です。対象設備導入時には、以下の Release バージョン以上であることをご確認ください。(詳細は各機器メーカーにお問合せください。)
APPENDIX ECHONET 詳細規定の Release バージョン(公募要領 P48)
導入設備 | APPENDIX ECHONET 機器 |
空調設備 | Release D 以降 |
電気ヒートポンプ給湯機 | |
燃料電池(エネファーム等) | Release C 以降 |
ガス潜熱回収型給湯機(エコジョーズ等) | |
ハイブリッド給湯設備 | ハイブリッド給湯器クラスは Release L 以降 瞬間式給湯器クラスは Release C 以降 |
蓄電システム | Release H 以降 |
充放電設備(V2H充電設備等) | Release G 以降 |
充電設備 | Release J 以降 |
要件適合状況(4)
補助対象住宅に設置するHEMSはP46~P49記載の①~⑥の要件を全て満たすこと。
① HEMSの機器要件
以下の各要件を満たしています。
要件 | 対応状況 |
一般社団法人エコーネットコンソーシアムが定める「ECHONET Lite」規格の認証登録番号を「コントローラ」で取得していること。 | 「Cube J」、「EDGE」、「Atto」ともに「ECHONET Lite」規格の認証登録番号を「コントローラ」で取得しています。 |
住宅一棟の全エネルギーを計測できるよう設置すること。 | 以下の各機器との連携により住宅一棟の全エネルギー計測が可能です。 【設置/設定が必要な機器】 |
計測されたデータの表示ができること。(ただし、2世帯住宅や非居住部分があり分割してBELSを取得している場合、 エネルギー計算に含まない部分は計測対象から外すこと) | 計測データは HEMS アプリにて表示可能です。 |
導入する計測対象の機器要件となるECHONET Lite AIF認証を全て取得していること。(https://echonet.jp/) | 弊社機器は AIF 認証を取得しています。 以下⑤に詳細を記載しています。 |
APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定のReleaseバージョンは、導入する計測対象の設備要件となるReleaseバージョン以上であること。なお、完了実績報告時までに、ファームアップ等を行う予定でかつその性能を有する機器も可とします。 | 弊社機器は以下⑤に記載する Release バージョンに対応しています。 |
SIIがZEH Webで公開する「エネルギー計測データの例」と同様の形式で計測データの書き出しが可能であること。 | 以下の条件で要件を満たします。 (1)HEMS アプリ内で提供する「ZEH 報告データ出力支援」を利用すること。 (2)計測ユニットなど(利用可能な機種はリンク参照)を導入し、HEMS アプリにて分岐回路の設定を行なうこと。 |
② HEMSコントローラの設定要件
以下の各要件を満たしています。
要件 | 対応状況 |
HEMSで計測する項目ごとに、HEMSコントローラやモニタに表示される計測対象の項目名称の設定をすること。 •項目名称の設定は、完了実績報告時※までに完了すること。 •名称の設定ができない機器や、モニタ画面上で項目名称の設定が行えてもデータの書き出しに反映しない場合は要件未達とみなします。 | 以下の条件で要件を満たします。 (1)HEMS アプリ内で提供する「ZEH 報告データ出力支援」を利用すること。 (2)計測ユニットなど(利用可能な機種はリンク参照)を導入し、HEMS アプリにて分岐回路の設定を行なうこと。 |
「③計測ポイントの要件」を満たすこと。 | 以下、③に記載しています。 |
③ 計測ポイントの要件
計測ユニットなど(利用可能な機種はリンク参照)の機器を設置し、HEMS アプリ上での必要な設定を実施することで、計測ポイントの要件を満たします。
計測ポイントの要件 (⚫️必須、〇設備導入がある場合のみ必須|公募要領 P42)
機能区分 | 計測項目 | 必須要件 | 計測ユニット等要否 |
太陽光発電システム | 発電量 | ⚫️ | ― |
売電量 | ⚫️ | ⚫️ | |
電力量の計測・取得 | 系統からの買電量 | ⚫️ | ⚫️ |
住宅全体の電力使用量 | ⚫️ | ⚫️ | |
冷暖房設備の電力使用量 | 〇 | ⚫️ | |
電気ヒートポンプ式給湯器の給湯設備(エコキュート・おひさまエコキュート等)の電力使用量 | 〇 | ⚫️ | |
ガスコージェネレーションシステム(エネファーム等)の発電量 | 〇 | ― | |
照明設備の電力使用量 | ― | ― | |
換気設備の電力使用量 | ― | ― | |
蓄電システム | 充電力量 | 〇 | ― |
放電力量 | 〇 | ― | |
EV 充電設備 | 充電力量 | 〇 | ⚫️ |
EV 充放電設備 | 充電力量 | 〇 | ― |
放電力量 | 〇 | ― | |
使用電力計測・取得間隔 | 1 時間以内 | ⚫️ | ― |
データ蓄積期間 | 1 時間以内の単位 1 ヶ月以上 | ⚫️ | ― |
1 日以内の単位 13 ヶ月以上 | ⚫️ | ― |
④ 計測データの要件
以下の各要件を満たしています。
要件 | 対応状況 |
【エネルギー計測の要件】 •P42に示す「②計測ポイントの要件」において必須の計測ポイントごとに計測すること。 •1時間ごとの計測値(単位:Wh)であること。 •計測項目や年月、日時が記載されていること。 •SIIが ZEH Webで公開する「エネルギー計測データの例」と同様の形式で計測データの書き出しが可能であること。 | 以下の条件で要件を満たします。 (1)HEMS アプリ内で提供する「ZEH 報告データ出力支援」を利用すること。 (2)計測ユニットなど((利用可能な機種はリンク参照))を導入し、HEMS アプリにて分岐回路の設定を行なうこと。 |
【運用時の要件】 申請者は、事業完了後2年間、HEMSコントローラ等に蓄積された計測データを記録・保存すること。 | 以下のいずれかの方法で要件を満たします。 (1)HEMS アプリ上で事業完了後も各計測情報を参照することが可能です。 (2)HEMS アプリ内で提供する「ZEH 報告データ出力支援」を利用して、定期的にデータを出力、保管することで、SII が指定する形式で計測データを保存することが可能です。 |
⑤ 相互接続性における制御の要件
弊社機器は以下の通り、要件で指定されている各設備の Release バージョン以上の対応が完了しています。
導入設備 | Release バージョン | |||
要件 | Cube J※ | Atto | EDGE | |
空調設備 | Release D 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
電気ヒートポンプ給湯器 | Release D 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
燃料電池 | Release C 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
ガス潜熱回収型給湯器 | ||||
ハイブリッド給湯設備 | Release L 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
瞬間式給湯器クラス | Release C 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
蓄電システム | Release H 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
充放電設備 | Release G 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
充電設備 | Release J 以降 | Release L | Release L | Release R.1 |
※なお、Cube J の製品番号が C0 で始まる機器は EDGE と共通の Release バージョンとなります。
なお、「通信制御対象の各設備においてHEMSコントローラによる操作を可能にするECHONET Liteプロトコル対応のアダプターが分離されている場合は、当該アダプターの設置を必須とする。」との要件については、導入予定の各機器メーカーに問い合わせの上、アダプターの設置が必要であるかの確認を行なってください。
⑥ AIF 認証の要件と、これに代わる相互接続性自己確認の要件
弊社機器は以下の通り AIF 認証を取得しており、要件を満たしております。なお、提出書類は以下のウェブサイトより取得可能です。
提出書類について(公募要領 P44 より抜粋、一部加筆)
提出書類 | 設備メーカー等が、ECHONET Lite AIF 認証で相互確認を必須化されている各プロパティの通信制御試験を実施し、自己確認したことを証する書面。 【書類取得方法】 Cube J Atto EDGE |
提出方法 | 中間報告時に、補助対象住宅に導入予定の機器に関する相互接続性の自己確認を示す資料をSIIに提出すること。 |
関連リンク
(1)「ZEH 報告データ出力支援」のサービス概要、利用方法:(リンクを開く)
(2)計測ユニットなど分岐回路計測が可能な機器:(リンクを開く)